俺の空 第1回
どうして氣志團が好きか。
氣志團のどこが好きなのか。
それを語る前に、あたしの土台を語らねばならない。
実はさっきからすんごい長い草稿を何個もあげてるのだが、
エピソードを今あっさり公開するのがもったいなくて、
これは来たるべき時のために大切にネタとしてとっておこう、
と思った次第。ごめんち。ひとりよがりですね。
というわけで、ものすごーく簡潔に書きますよ。
広野の土台。最初は大学時代のサークルだ。
つか、この男だ。
わがサークル(ミュージカル、というかダンスと芝居の舞台)の
演出家として君臨し続けたこの男から、
あたしたちは甘ちゃん大学生ながらも、
「プロ意識」と「お客にモノを提供する心構え」を
叩き込まれたのである。以下がそれ。
★いいものをつくるためには妥協するな。
そのために仲間内の「和」を犠牲にする時も必要。
そしてどんなに本番ギリギリでも、よくないと思ったら
波乱を起こしてもいいから潔く変えろ。
そして死ぬ気で間に合わせろ。
★たとえ学生芝居でも、千円以下の代金でも、
お金を払って観に来るお客さんにはそれだけのものを
きっちりみせろ。プロとして。お金をもらうということの
重みをいつでも忘れるな。
★ただ格好いいものを「どーだ」と見せても、
お客は楽しくもなんともない。それは演者の自己満足。
どんな人にも(たとえこちらに興味のない人でも)
わかりやすーーく楽しめるものは何か、第一に考えろ。
★演出家(チームの上に立つ人間)は、メンバーの前で
絶対弱音を吐くな。ツライというな。無理だと言うな。
迷うな。落ちるな。それはぜーんぶ、影でひとりでやれ。
上に立つ人間は、どんなときもどっしりと揺らがない存在で
なければならない。それができないなら、人の上に立つな。
上が揺らいでると、下はもっと揺らぐ。
★演出家は「こいつは何をやらせたらいちばん“らしい”のか。
こいつに誰にも負けない強みはないか」ということを
メンバーに対して考えるとうまくいく。
★「自分がやりたいこと」もいいけれども、時には
自分の売りを見極めて、それを活用できるフィールドに
売り込んでいくことも大事。自分をプロデュースする力。
★とにかく常に「おもしろいこと」「人を出し抜くこと」を
考え続けろ。日常で。おもしろいヤツが勝ち。
実際に彼に言われたことから、口では言ってないけど
態度で示し続けられたことまでいろいろですが、
これらはあたしとメンバーの体にしっかり刷り込まれてて、
「結局いまでも仕事の上では、この時言われたことが
がっつり基本になってるよね」
という話をヒロとしたっけな。
そう。これがまず最初のあたしの土台。
いつも大事にしていきたい哲学だったの。
で、何でこの話してるかっつうと、
ファンなら分かると思うのだが、
團長のスタンスとものすごい勢いでシンクロしてるんだよ。
と、あたしが思ってるだけですけどね。
でもあんま間違ってないと思う。
というわけで、土台は続く。
なんかすでに、我ながらウザいな。